今日の読了本『星群艦隊』
・アン・レッキー『星群艦隊』
<叛逆航路>三部作最終巻。
沈んだ軍艦が残した“属躰”、コールドスリープから目覚めた千年前の艦隊士官、軍艦の管理AI、異星種族の使者、コピー人格の暴君たち。様々な人々が織りなす陰謀劇もついにひと段落。正直、予想してたよりもだいぶ派手な展開でした。地味で静かな艦隊戦もあるよ!
前2巻で丁寧に描写された、異なる価値観を持つ個性豊かなキャラクターたちと新たに登場した個性豊かなキャラクターたちが、それぞれのスタンスを曲げたり曲げなかったりしながら“チーム”になっていく過程が実に良い。
そしてアクロバティックな最終展開。そう来たか!
決着の最終巻なので、意図的なストレス展開が各所にちりばめられていた全二巻に比べてかなりストレートな読み味なのがちょっと物足りないと感じる程度にはこの作者に毒されているので、同じ世界を舞台にするという次のシリーズにも期待してます。
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