クリストファー・ナトール『女王陛下の航宙艦』
国家が統一されぬまま人類が他星系に進出した未来。突如飛来した異星人による強力な攻撃を受け危機に陥った地球。もはや人類を救うことができるのはスペース・ブリテン国が宇宙進出初期の70年前に建造した老朽艦アーク・ロイヤルしかないのだ!
……という導入のイギリス版宇宙戦艦ヤマト。航宙母艦アークロイアルの搭載宇宙戦闘艇の名前が「スピットファイア」だったりするくらいにヤマト
問題を起こして出世街道から外れた士官の掃きだめとなっていた記念艦が突然の異星人の攻撃に現役復帰し、元飲んだくれの艦長と、艦長の座を狙ってやってきた副長をはじめとする、はみだしではあるが有能なクルーとともに謎に満ちたエイリアンに挑む。
うん、面白かった。RoyalNavy感あふれる宇宙の海洋冒険小説。
目新しいガジェットや斬新なシナリオプロットはないし、派手な戦闘シーンもあまりないけれど、キャラクターたちの絡みで読める、読む連続テレビドラマ。
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