今日の読了本『虚ろなる十月の夜に』
・ロジャー・ゼラズニイ『虚ろなる十月の夜に』
私は番犬だ。名前はスナッフ。
ロンドンの郊外で、御主人のジャックと同居している。
2018年戌年の初読書は犬の一人称視点で語られる19世紀末のイギリスで行われる世界の変革をかけた魔術戦争の物語。
切り裂きジャックに吸血鬼の伯爵、死体を繋ぎ合わせる博士、高名な探偵、そして……。19世紀末に活躍した怪人怪物が一堂に会するスーパーオカルト大戦。誰が敵か味方かもわからないバトルロイヤルで、旧き神々をめぐる魔術儀式を制するのはどちらの陣営か!?
基本的にサツバツしているのだけど、ゼラズニイらしい軽妙なやりとりで空気は重くはないです。
10月17日の新月の夜にみんなでワイワイしながら儀式の準備をするシーンが大好き。
人間たちだけではなく、使い魔として使役される動物たちのキャラクターも実にいい。お気に入りはネズミのブーボー。あいつすごい。あと伯爵がかっこよくてずるい。
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