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2019/11/17

ゴブリンスレイヤーの元ネタについてのお話(第1巻~第5巻)

※このページには蝸牛くもの小説『ゴブリンスレイヤー』のネタバレがあります。

 ぼくが欲しい類の情報を扱ってるwebページが一向に見つからないので、仕方がないから自分で作ることにしました。具体的に言うと『ゴブリンスレイヤー』の作中に登場する小ネタの元ネタについてまとめてるページ。
……というわけで、とりあえずの叩き台として目につくところからまとめてみました。飽きずに続けばちゃんとページにまとめてもいいかも。
 雑談のネタなり、『ゴブリンスレイヤーTRPG』のシナリオ作成やキャラクターメイクなりのお役に立てば幸いです。

 なお、あくまでも個人の推測によるものです。俺様ちゃんの報告は完全でも決定的でもない。もし間違いや欠落にお気づきの際は遠慮なくコメント欄で指摘してください。

 際限がないので一般名詞化したRPG用語の多くとネットスラングなどの定型文に由来するものはあらかた無視しています。この余白はそれらを書くには狭すぎる。

〇第1巻

・ゴブリン

ヨーロッパの民間伝承で語られる妖精、あるいは小鬼。
『ゴブリンスレイヤー』本編、あるいはそのアイデアソースとなった諸作品に登場する「邪悪の勢力の尖兵」像はJ・R。R・トールキンの『ホビットの冒険』『指輪物語』に登場するゴブリン(オーク)が大元といえる。
また、それを受けた『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』でモンスターとしての設定が肉付けされたことにより「雑魚モンスター」としてのゴブリン像が確立された。

・光と秩序と宿命の神々と、闇と混沌と偶然の神々の、どちらが世界を支配するのか。
 戦いではなく、サイコロ勝負で決めることにしました。

ロード・ダンセイニ『ペガーナの神々』に由来。
『この世が始まる前に〈宿命(フェイト)〉と〈偶然(チャンス)〉が賭けをして、その勝者がマアナ=ユウド=スウシャイに話しかけた――「わしのために神々を創ってもらおう」。こうして創られた神々が、手なぐさみに〈世界〉を創り、人間を創った……』


・冒険記録用紙(アドベンチャーシート)

ゲームブック『ファイティング・ファンタジー』『ソーサリー』シリーズの「冒険記録紙」。


・『オルクボルグ』『かみきり丸』

『ホビットの冒険』に登場するドワーフの王トーリン・オーケンシールドの佩剣、ゴブリン殺しの剣「オルクリスト」とその別名「かみつき丸」のもじり。
また、「オルクリスト」とはシンダール語で「ゴブリン斬り」(Goblin-cleaver)の意。

・~を鑑定する。
 多くは司教(ビショップ)の務めだが~

『ウィザードリィ』のプレイヤーキャラクターで不明なアイテムを鑑定することができるのは「ビショップ」のクラスだけである。


・伝説の騎士だって最初のゴブリン退治で死にかけたらしいぞ。

『ロードス島戦記』の主人公の一人パーン。後の「ロードスの騎士」。
小説版では物語開始早々にゴブリン退治で瀕死の重傷を負い、文庫版リプレイでは最初のミッションのゴブリン退治で死亡した(ミッション自体は成功していたので直後に蘇生)

・森人(エルフ)の保存食

『指輪物語』に登場するレンバス。「本当は滅多に人にあげてはいけないのだけど~」というのも出典の設定に準じた発言。


・充分に熟達した技術は、魔法と見分けが付かない

アーサー・C・クラークの三法則の一つ「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」。


・「これで五人か……」

 「いいえ、六人」「もしかすると七人目かも、だけど……ね」

シーンの最後に現れる(そして最も早くそこにいた)のが最年少の女神官であるところから『七人の侍』『荒野の七人』を意識したものだと思われる。


・小鬼どもの丘を越えて

ゲームブック『ソーサリー』第一巻『シャムタンティの丘を越えて』(旧題:『魔法使いの丘』)


〇第二巻

・秩序にして善から、混沌にして悪まで

『AD&D』の九分割アライメント(性格)。キャラクターの人間性を「秩序・中立・混沌」「善・中立・悪」の二軸九種に大別するシステム。


・冒険といえば迷宮(ダンジョン)と竜(ドラゴン)、洞窟(トンネル)と巨人(トロル)

TRPGシステム『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』と『トンネルズ&トロールズ(T&T)』。TRPG黎明期から現在まで版を重ね続けている人気シリーズ。

・10フィートの棒

『D&D』に登場するアイテム。長さ約三メートルの木製の棒。ダンジョン内の怪しいところをつついて罠がないかを調べるのに使う。

・託宣(ハンドアウト)

テーブルトークRPGで使われる技術の一つ。主にゲームプレイに必要な事前情報などをまとめた紙片を指す。
この場合はシナリオハンドアウト(プレイヤーキャラクターの初期状況をGM側から指定するプレイテクニック)がより近いか?


・死へ進め

14へ進め。
ゲームブック『グレイルクエスト(ドラゴンファンタジー)』シリーズはデッドエンドパラグラフ番号が「14」で統一されており、「14へ進め」という指示は「あなたは死にました」と同義である。


・冒険者ツール
鈎縄一巻き、楔が何本かと小槌。火口箱。背負い袋に水袋。食器、白墨、小刀、エトセトラ。

内容はそれぞれ違うが『T&T』の探検家セット、『ソードワールド』の冒険者セットなど、購入処理の手間を減らす便利な装備セットは複数のTRPGに登場する。


・死へ進め。棺桶の釘のように死ぬが良い。

先に挙げた「14へ進め」の出典である『グレイルクエスト(ドラゴンファンタジー)』シリーズ第一巻「暗黒城の魔術師」に登場した死亡演出「死んでしまった。棺桶の釘のように死んでいる」に由来。
「as dead as a doornail(扉の釘のように死んでいる)」というのが「どこから見ても死んでいる」という古い英語の慣用句であるらしい。

・「往還せし者」「忍び」
・「上手くいきゃ巨人を石にし、大蜘蛛を貫き、竜を殺し、冥王も滅ぼせる!」
・「わしのポケットに、何が在る!」

『ホビットの冒険』『指輪物語』の主人公たちの異名と行動に由来する。

・ただの『あ』
・囁きと祈りと詠唱
・灰になるか、魂が消失するか
・新人は酒場で袋叩きにされて身包みを……。

『ウィザードリィ』のよく見る光景。それぞれ、
冒険者によくある名前。
死者再生の儀式。
死者再生の儀式失敗。
ダンジョンに入らずにお金を稼ぐ方法。


・邪教団が行殺(スレイ)されるお話

行殺:メイルゲーム(手紙でやり取りされるTRPGのようなもの)用語。ただ一行の描写で雑に殺されること。
例:「○○と~~と◇◇は一刀のもとになぎ倒された」


・ちくしょう!(ガイギャックス)

世界初のTRPG『D&D』のゲームデザイナー、TRPGの始祖とも言われるゲイリー・ガイギャックス。つまり世界の創造主である。つまり我々の世界の「ちくしょう!(ジーザス)」と同じ文脈。


・≪否。貴様の計画は完全でもなければ決定的でもなかった≫

SF小説『レンズマン』シリーズに登場する敵役ヘルマスの部下の報告に対する応答、「ボスコーンを代表してヘルマスより。おまえの報告は完全でも決定的でもない(Helmuth, speaking for Boskone. Your report is neither complete nor conclusive)」。


・『名前を言ってはいけない怪物』空飛ぶ目玉

『D&D』に登場するモンスター、ビホルダー。
漫画『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』の雑誌連載時に同名で登場したモンスターが単行本で改名・デザイン変更された事件の影響で、このモンスターには強い権利問題が絡むという印象が強い。そのため、複数の作品で明らかにビホルダーを意識した怪物が登場した際に作中人物にメタ的に「名前を言ってはいけない怪物」という扱いを受けることとなった。


・「巨大な目玉の怪物(ビッグ・アイ・モンスター)で大目玉(ベム)か」

ベム。パルプマガジン時代の古いSF用語、バグ・アイド・モンスター(昆虫の目をした怪物)。


・魔の罠の廃都

ゲームブック『ソーサリー』第二巻『魔の罠の都』(旧題:『城砦都市カーレ』)

・往きて、還りし

『ゆきて帰りし物語』。『ホビットの冒険』の主人公ビルボ・バギンズが自らの冒険を書き綴った本のタイトルより。


第三巻

・蛇の目、スネークアイズ

六面ダイス二つを振って出た目が「2」。つまり1のゾロ目であり赤丸が二つ並んだ様を蛇の目になぞらえた言い回し。
判定にサイコロ二つを使うゲームの多くで1のゾロ目は「致命的失敗(ファンブル)」を意味する。


・ドゥデキャプル

12。六面ダイス二つを振った際の最大の出目。


・南洋式の投げナイフ

『T&T』の武器、アフリカ投げナイフ。
その特異なデザインと同ルールブックの巻末に収録された「武器索引」での印象的な紹介文で当時のプレイヤーに強い印象を残した。
『四方に刃を伸ばした、信じられないほど見た目の邪悪な武器で、斧のように上手で投げるのではなく、水平に投げます。何本もの尖った刃のどれが当たっても威力は同じように考えます』


・「ここが収穫祭の開かれる街だ」
つまり古いコンピューターRPGの「ここは〇〇の村だよ」と勇者様にアナウンスする村人役にゴブリンスレイヤーが配置されているということである。
『イヤーワン』では同じ二人が逆の立場で同じ会話をしている。


・夢見る収穫祭
(保留)


・裏取りもしないで依頼を受けるなんて失敗はしないだろう!

 TRPGでまれによく見られる光景。依頼人の裏切りに備えるひと手間は重要。


・刺鉄球を「こんにちは、死ね!(グーテンターク)」と

モーニングスターとして知られる持ち手の先に棘鉄球のついた打撃武器のバリエーションの一つに「グーテンターク」と呼ばれるものがある。


・七つの威力

ゲームブック『ソーサリー』第三巻『七匹の大蛇』(旧題同じ)


・罠はハマって踏み潰すもの

『ソード・ワールドRPGリプレイ アンマント財宝編』に登場するドワーフの冒険者ミンクスの発言「罠ははまって踏み潰す」。ミンクス理論には他に「案ずるより戦うが易し」などがある。


・「これは短剣という扱いだからな」

アフリカ投げナイフは『T&T』では「その他の飛び道具(かわった武器)」にカテゴライズされている。


第4巻

・馬小屋、簡易寝台、エコノミー、スイート

 コンピューターゲーム『Wizardry』の冒険者の宿(The Adventurers' Inn)にある客室のランク。馬小屋は無料で宿泊できるがヒットポイントの回復ができない。


・一本の剣では五匹と切れん

『七人の侍』。野武士との最終決戦を前に抜き身の刀を複数用意する菊千代のセリフ「一本の刀じゃ五人と斬れん!」


・怪物辞典(モンスターマニュアル)

『D&D』の追加データ集『モンスター・マニュアル』に由来。1977年以来版を重ねているが、現行の第五版でもこのタイトルを踏襲している。


・こんな危ない、水着みたいなの

『ドラゴンクエスト』シリーズに登場する防具……防具?「あぶないみずぎ」。


・卓上遊戯(テーブルゲーム)

ボードゲームおよびカードゲームなどの総称であるが、この場合はテーブルトークRPG、あるいはその前身となったミニチュア・ウォーゲームにあたる。


・悪魔に魅せられし魔宮の滅亡するお話
・ざっと見て取って、六十階
・「悪魔の塔」と暫定的に名づけられた

鈴木直人の手によるゲームブック『ドルアーガの塔』三部作、『悪魔に魅せられし者』『魔宮の勇者たち』『魔界の滅亡』に由来する。各巻20階ずつの3部作で全60階のダンジョンを探索する。


・「迷宮に挑む一人の君主(ロード)であった時の方が、よほど楽だったように思う」
 「あら、追剥(ブッシュワッカー)にこてんぱんにされて逃げていた方が、ご立派になって」
 「粘液にばかり襲われてひどい目を見ていた一党もなかったかな?」

いずれもウィザードリィの低レベル冒険者が迷宮一階でしばしば遭遇する苦難。


・只人(ヒューム)戦士男、只人戦士男、只人戦士男という、見るものが見れば苦笑せざるを得ない一党

HFO(Human Fighter Otoko)と呼ばれるテーブルトークRPG用語。種族的な特徴に乏しい「人間」と、技能的な特徴の少ない「戦士」と、画面的な華がないとされがちな「男」の組み合わせ。地味と揶揄されがちだが熱心なファンも多い。


・「無粋な蛮人(バーバリアン)めが……!」
 「『偉大な(グレート)』が抜けてるぞ……!」

 ロバート・E・ハワードの小説『英雄コナン(蛮人コナン、キンメリアのコナン)』シリーズとその映画化タイトル『コナン・ザ・グレート(原題: Conan the Barbarian)』に由来するやり取り。


・運試しだ

 ゲームブック『ファイティング・ファンタジー』シリーズで様々な局面で使用される判定システム「運試し」に由来。


・Ωの旗指物

ミニチュアゲーム『ウォーハンマー40,000』の看板キャラクター、スペースマリーン・ウルトラマリーン戦団の「U(逆さのΩに見える)」のエンブレムであろうか?


・生まれながらの君主(ロード)かニンジャ
(中略)
 彼女はあっさり消え失せた

『ウィザードリィ』で低確率でしか誕生しない超高パラメーターキャラクターが些細な操作ミスで保存前に失われた悲しみを歌ったもの。まれによく起こる。とても悲しい。


・往って帰って来たお話

『ゆきて帰りし物語』。


・一巻で丘を越え、二巻で都市の地下、三巻で七本の怪物、四巻休みで五巻は山の砦。

 ゲームブック『ソーサリー』四部作の各巻の冒険についての話。


〇第五巻

・おお冒険者よ。
 死んでしまうとは情けない。

 『ドラゴンクエスト2』キャラクター死亡後、リスタートする際のメッセージ「おお ◯◯◯◯!しんでしまうとは なさけない…。」。また、そのキャラクター名は最大四文字であった。


・平気、へっちゃら

 『ワイルドアームズ』シリーズや『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズで頻出する言い回し。

・正規の呪文を唱えぬ限り、触れたものの記憶を消してしまう扉

ゲームブック『ソーサリー』第四巻『王たちの冠』に登場する四枚のスローベンドアの一つ。
また、この前段で語られたトラップドアについては候補が多く特定できなかった。


・小鬼たちの冠

ゲームブック『ソーサリー』第四巻『諸王の冠』(旧題:『王たちの冠』)


・蟻を固めたような肉団子

ゲームブック『ソーサリー』第四巻『王たちの冠』に登場する「アリ(Ant)のミートボール」。新訳版『諸王の冠』では「象団子」と翻訳されている。その効能についてここでは割愛するが、料理人はホブゴブリンである。


・これでも、くらえ!

攻撃呪文を投射した直後の発言なので、T&Tのもっとも有名な攻撃呪文≪これでもくらえ!≫を意識しているとみていいだろう。


・ゼロより一は多い。

 ソードワールドリプレイ・バブリーズ編第8話「亡者の村に潜む闇」に登場したファラリスの暗黒司祭の発言「0より1は必ず多い」。


・野郎ぶっ殺してやる

映画『コマンドー』で主人公メイトリクスに挑発された敵役ベネットの叫び。


・なんて冷静で的確な判断なんだ

『キン肉マン キン肉星王位争奪編』で、子供を人質に取った強盗に対して冷静かつ的確な判断で対応するキン肉マンソルジャーに感服した超人たちの言葉。あなたたちはいま、冷静さと的確な判断力を失っています。

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コメント

今日オークと呼ばれる存在の
1番のネタ元 ウルク=ハイについて
(近年の派生作設定やHomeからも引用)

オークはそもそも指輪物語で
産まれた作中のゴブリン族の別名

豚鼻獣人はPORKとORKの
ダジャレデザインの伝言ゲームの結果

⑴ゴブリンの別名がオークである
(オークはトールキン由来の別名)
⑵ホブゴブリンが先祖返りである
(ホビットの冒険の頃の呼び名)
(デカいゴブリン意味もこっから)
⑶ハイエルフ(トールキンエルフ)と
同じ耳(オークはエルフを歪めた存在)
⑷日光は嫌いだが耐性はある
(人間と交配による品種改良の結果)
⑸本質は造られる怪物である
(一部が野生化してるに過ぎない)
⑹メスがいない
(本来のオークにメスは設定上存在
するが人造兵であるウルクはいない)

投稿: ゴブリンについて補足 | 2019/11/28 18:22

覚知神の元ネタは特質的にも恐らく
クトゥルフのハスター神だと思われますが
師匠(ビルボ・バギンス)と指輪の絡みから
作中世界のかつての冥王サウロンにあたる
神だった可能性もあるかと思われます

シンボルが大きな目 (バラドドゥアの炎の目)
イヤーワンの巻末にてほんの少し描写のある
サイコロ振りをやってるGMの1柱 〝豊穣〟
触手云々からこちらもクトゥルフの神ヨムだと
するとハスター神とは強い関係があり

神と名のつく存在は〝〟が創り出した
神の作った神で下級神とも言うべき存在ですが
多神教世界ですので明確な主神 創造主はいません
GMとPL達がヴァラール〜神達がアイヌアとして

中つ国の混沌の元凶であるモルゴスとサウロン
のような関係性あったかも想像ができるかも?

投稿: | 2019/11/28 18:30

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