2019/11/24

ゴブリンスレイヤーの元ネタについてのお話(第6巻)

 『ゴブリンスレイヤー』の作中に登場する小ネタの元ネタについて。
 あくまでも個人の推測によるものです。もし間違いや欠落にお気づきの際は遠慮なくコメント欄で指摘してください。
 際限がないので一般名詞化したRPG用語の多くとネットスラングなどの定型文に由来するものはあらかた無視しています。
※このページには蝸牛くもの小説『ゴブリンスレイヤー』のネタバレがあります。

・フィート棒

『D&D』のアイテム10フィート棒。

・遺跡で昇降機まで辿り着いた

コンピューターゲーム『ウィザードリィ』の攻略進度で考えるなら迷宮1階のダークゾーンの先まで行けるレベル。まだ低レベルだけれど、やっとおっかなびっくりの迷宮探索ではなくなったあたりか。

・祈りを、囁き、詠唱し、念じてくれる

『ウィザードリィ』に由来。死者を復活させる(そしてしばしば失敗する)カント寺院での祈りの言葉。


・抱え落ち

シューティングゲームにおいてボムなどのブレイクスルー能力の残弾を残したまま撃墜されること。
「抱えボム」とも。


・残念だが彼女たちの冒険は、ここで終わってしまったのだ

コンピューターゲーム『シャドウゲイト』のキャラクター死亡時のメッセージ「ざんねん!わたしのぼうけんは ここでおわってしまった!」だろうか?

・油断と慢心の精霊

 無謀と慢心の精霊。勇気の精霊バルキリーを茶化した言い回し。ソードワールドリプレイ・バブリーズ編第9話「デーモン!デーモン!」冒頭、レベルアップによりエルフの精霊使いスイフリーが勇気の精霊バルキリーの力を使えるようになったことで始まったやり取りより。


・「あのね、いきなり完璧に指示出して指揮なんかできるわけないでしょー?」
 「森人にだって無理よ。そんな森人がいたら、それこそ白粉かつけ耳に決まってるわね」

ソードワールドリプレイ・バブリーズ編の主人公の一人、エルフの精霊使いスイフリーは早い段階で人間社会について学習、順応し、パーティの軍師として活躍した。彼の人間心理への高い理解力やそれに基づく適切な戦略について多くの人々が「あの肌は白粉だから……(≒奴はダークエルフだ)」「あの耳はつけ耳だから(≒あいつ人間じゃね?)」と高く評価した。


・「竜と偶発的遭遇(ランダムエンカウント)の教訓を知らないな?」

『D&Dエキスパートルールセット』(通称『青箱』)に由来する悲劇。
キャラクターが4レベル以上になると導入されるルールブックで、野外冒険のルールなどが設定されている。そして荒野で遭遇するモンスターについても……。
本書で追加された「荒野でのワンダリングモンスター表」により多くの冒険者(4レベル)が無作為に発生したドラゴンとランダムエンカウントし、そして散っていったといわれる。


・極寒の地にそびえ立つ難攻不落の大迷宮か。行くも帰るも辛すぎる。

不明。詳しい方の情報を求む。


・『親しき友の斧亭』は数字の刻まれた斧の看板が目印の酒場だった

不明。詳しい方の情報を求む。
パラグラフ番号だったか章番号だったかを斧に組み合わせた作品があったと記憶しているが具体的には思い出せず。


・伝説的な酒場『黄金の騎士亭』

黄金の騎士=『ドルアーガの塔』の主人公ギル(ギルガメッシュ)であり、つまりは『ウィザードリィ』に登場するパーティ編成用施設「ギルガメッシュの酒場」を意味する。


・剣闘士から王になった傭兵の話

『ロードス島戦記』に登場する傭兵王カシュー。また、かれの剣闘士時代を描いたのが『アイテムコレクション』である。


・面倒だから銅や鋼鉄等級で良い

90年代末のインターネットで発表された二次創作などから始まり、現在でもしばしば揶揄される「本当はS級だけど面倒だからB級」型キャラクター造形に由来か。


・鉱人(ドワーフ)の名賢者(セージ)

ソード・ワールド短編集『ナイトウィンドの影』収録の短編「鏡よ、鏡!」に始まる短編集やリプレイ集の主人公、ドワーフの賢者兼探偵のデュダ。


・油断するな、迷わず殺れ、呪文を切らすな、竜(ドラゴン)には手を出すな

「油断するな。迷わず撃て。弾を切らすな。ドラゴンには手を出すな。 ――ストリートの警句」
魔法概念が蘇った近未来世界に舞台にしたファンタジー&サイバーパンクTRPG『シャドウラン』の代表的なキャッチフレーズ。

・故にこそ魔術師は笑う。笑って言うのだ。
 そうかもしれぬ。そうでないかもしれぬ。

『指輪物語』の魔法使い灰色のガンダルフの言葉より。
賢者の言、かくの如し。


・「今夜は音を立てずにゴブリンを殺す八つの方法を――……」

『今夜は、音をたてずに人を殺す八つの方法を教授する」そう言ったのは、おれより五歳とは年上に見えぬ軍曹だ。』ジョー・ホールドマンの小説『終わりなき戦い』の冒頭より。
教える側と教わる側の年齢差も一致していたのは偶然であろうか。

 

・「どんなバケモノであれ、相手に実体(データ)があるってことは、だ!」
 「神さまだろうが、ぶっ殺せるってことだ!!」

TRPG界隈でよく使われる言い回し「データが設定されているモンスターなら殺せる」と小説及びアニメ『空の境界』のキャッチコピー「生きているのなら、神様だって殺してみせる」の複合か。


・「これでもう三階位目でしょ?本当の神官(プリースト)よ神官(プリースト)」

『D&D』では、職業クラスとレベルに対応した称号が設定されており、クレリックのクラスでは、「1レベル:侍僧/Acolyte」「2レベル:術士/Adept」「3レベル:宣教師/Priest」となる。第三階位である鋼鉄等級を3レベルと見立てての発言。


・肉体1感覚1精神6社会2

TRPG『ダブルクロス』。

 

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2019/11/17

ゴブリンスレイヤーの元ネタについてのお話(第1巻~第5巻)

※このページには蝸牛くもの小説『ゴブリンスレイヤー』のネタバレがあります。

 ぼくが欲しい類の情報を扱ってるwebページが一向に見つからないので、仕方がないから自分で作ることにしました。具体的に言うと『ゴブリンスレイヤー』の作中に登場する小ネタの元ネタについてまとめてるページ。
……というわけで、とりあえずの叩き台として目につくところからまとめてみました。飽きずに続けばちゃんとページにまとめてもいいかも。
 雑談のネタなり、『ゴブリンスレイヤーTRPG』のシナリオ作成やキャラクターメイクなりのお役に立てば幸いです。

 なお、あくまでも個人の推測によるものです。俺様ちゃんの報告は完全でも決定的でもない。もし間違いや欠落にお気づきの際は遠慮なくコメント欄で指摘してください。

 際限がないので一般名詞化したRPG用語の多くとネットスラングなどの定型文に由来するものはあらかた無視しています。この余白はそれらを書くには狭すぎる。

〇第1巻

・ゴブリン

ヨーロッパの民間伝承で語られる妖精、あるいは小鬼。
『ゴブリンスレイヤー』本編、あるいはそのアイデアソースとなった諸作品に登場する「邪悪の勢力の尖兵」像はJ・R。R・トールキンの『ホビットの冒険』『指輪物語』に登場するゴブリン(オーク)が大元といえる。
また、それを受けた『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』でモンスターとしての設定が肉付けされたことにより「雑魚モンスター」としてのゴブリン像が確立された。

・光と秩序と宿命の神々と、闇と混沌と偶然の神々の、どちらが世界を支配するのか。
 戦いではなく、サイコロ勝負で決めることにしました。

ロード・ダンセイニ『ペガーナの神々』に由来。
『この世が始まる前に〈宿命(フェイト)〉と〈偶然(チャンス)〉が賭けをして、その勝者がマアナ=ユウド=スウシャイに話しかけた――「わしのために神々を創ってもらおう」。こうして創られた神々が、手なぐさみに〈世界〉を創り、人間を創った……』


・冒険記録用紙(アドベンチャーシート)

ゲームブック『ファイティング・ファンタジー』『ソーサリー』シリーズの「冒険記録紙」。


・『オルクボルグ』『かみきり丸』

『ホビットの冒険』に登場するドワーフの王トーリン・オーケンシールドの佩剣、ゴブリン殺しの剣「オルクリスト」とその別名「かみつき丸」のもじり。
また、「オルクリスト」とはシンダール語で「ゴブリン斬り」(Goblin-cleaver)の意。

・~を鑑定する。
 多くは司教(ビショップ)の務めだが~

『ウィザードリィ』のプレイヤーキャラクターで不明なアイテムを鑑定することができるのは「ビショップ」のクラスだけである。


・伝説の騎士だって最初のゴブリン退治で死にかけたらしいぞ。

『ロードス島戦記』の主人公の一人パーン。後の「ロードスの騎士」。
小説版では物語開始早々にゴブリン退治で瀕死の重傷を負い、文庫版リプレイでは最初のミッションのゴブリン退治で死亡した(ミッション自体は成功していたので直後に蘇生)

・森人(エルフ)の保存食

『指輪物語』に登場するレンバス。「本当は滅多に人にあげてはいけないのだけど~」というのも出典の設定に準じた発言。


・充分に熟達した技術は、魔法と見分けが付かない

アーサー・C・クラークの三法則の一つ「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」。


・「これで五人か……」

 「いいえ、六人」「もしかすると七人目かも、だけど……ね」

シーンの最後に現れる(そして最も早くそこにいた)のが最年少の女神官であるところから『七人の侍』『荒野の七人』を意識したものだと思われる。


・小鬼どもの丘を越えて

ゲームブック『ソーサリー』第一巻『シャムタンティの丘を越えて』(旧題:『魔法使いの丘』)


〇第二巻

・秩序にして善から、混沌にして悪まで

『AD&D』の九分割アライメント(性格)。キャラクターの人間性を「秩序・中立・混沌」「善・中立・悪」の二軸九種に大別するシステム。


・冒険といえば迷宮(ダンジョン)と竜(ドラゴン)、洞窟(トンネル)と巨人(トロル)

TRPGシステム『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』と『トンネルズ&トロールズ(T&T)』。TRPG黎明期から現在まで版を重ね続けている人気シリーズ。

・10フィートの棒

『D&D』に登場するアイテム。長さ約三メートルの木製の棒。ダンジョン内の怪しいところをつついて罠がないかを調べるのに使う。

・託宣(ハンドアウト)

テーブルトークRPGで使われる技術の一つ。主にゲームプレイに必要な事前情報などをまとめた紙片を指す。
この場合はシナリオハンドアウト(プレイヤーキャラクターの初期状況をGM側から指定するプレイテクニック)がより近いか?


・死へ進め

14へ進め。
ゲームブック『グレイルクエスト(ドラゴンファンタジー)』シリーズはデッドエンドパラグラフ番号が「14」で統一されており、「14へ進め」という指示は「あなたは死にました」と同義である。


・冒険者ツール
鈎縄一巻き、楔が何本かと小槌。火口箱。背負い袋に水袋。食器、白墨、小刀、エトセトラ。

内容はそれぞれ違うが『T&T』の探検家セット、『ソードワールド』の冒険者セットなど、購入処理の手間を減らす便利な装備セットは複数のTRPGに登場する。


・死へ進め。棺桶の釘のように死ぬが良い。

先に挙げた「14へ進め」の出典である『グレイルクエスト(ドラゴンファンタジー)』シリーズ第一巻「暗黒城の魔術師」に登場した死亡演出「死んでしまった。棺桶の釘のように死んでいる」に由来。
「as dead as a doornail(扉の釘のように死んでいる)」というのが「どこから見ても死んでいる」という古い英語の慣用句であるらしい。

・「往還せし者」「忍び」
・「上手くいきゃ巨人を石にし、大蜘蛛を貫き、竜を殺し、冥王も滅ぼせる!」
・「わしのポケットに、何が在る!」

『ホビットの冒険』『指輪物語』の主人公たちの異名と行動に由来する。

・ただの『あ』
・囁きと祈りと詠唱
・灰になるか、魂が消失するか
・新人は酒場で袋叩きにされて身包みを……。

『ウィザードリィ』のよく見る光景。それぞれ、
冒険者によくある名前。
死者再生の儀式。
死者再生の儀式失敗。
ダンジョンに入らずにお金を稼ぐ方法。


・邪教団が行殺(スレイ)されるお話

行殺:メイルゲーム(手紙でやり取りされるTRPGのようなもの)用語。ただ一行の描写で雑に殺されること。
例:「○○と~~と◇◇は一刀のもとになぎ倒された」


・ちくしょう!(ガイギャックス)

世界初のTRPG『D&D』のゲームデザイナー、TRPGの始祖とも言われるゲイリー・ガイギャックス。つまり世界の創造主である。つまり我々の世界の「ちくしょう!(ジーザス)」と同じ文脈。


・≪否。貴様の計画は完全でもなければ決定的でもなかった≫

SF小説『レンズマン』シリーズに登場する敵役ヘルマスの部下の報告に対する応答、「ボスコーンを代表してヘルマスより。おまえの報告は完全でも決定的でもない(Helmuth, speaking for Boskone. Your report is neither complete nor conclusive)」。


・『名前を言ってはいけない怪物』空飛ぶ目玉

『D&D』に登場するモンスター、ビホルダー。
漫画『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』の雑誌連載時に同名で登場したモンスターが単行本で改名・デザイン変更された事件の影響で、このモンスターには強い権利問題が絡むという印象が強い。そのため、複数の作品で明らかにビホルダーを意識した怪物が登場した際に作中人物にメタ的に「名前を言ってはいけない怪物」という扱いを受けることとなった。


・「巨大な目玉の怪物(ビッグ・アイ・モンスター)で大目玉(ベム)か」

ベム。パルプマガジン時代の古いSF用語、バグ・アイド・モンスター(昆虫の目をした怪物)。


・魔の罠の廃都

ゲームブック『ソーサリー』第二巻『魔の罠の都』(旧題:『城砦都市カーレ』)

・往きて、還りし

『ゆきて帰りし物語』。『ホビットの冒険』の主人公ビルボ・バギンズが自らの冒険を書き綴った本のタイトルより。


第三巻

・蛇の目、スネークアイズ

六面ダイス二つを振って出た目が「2」。つまり1のゾロ目であり赤丸が二つ並んだ様を蛇の目になぞらえた言い回し。
判定にサイコロ二つを使うゲームの多くで1のゾロ目は「致命的失敗(ファンブル)」を意味する。


・ドゥデキャプル

12。六面ダイス二つを振った際の最大の出目。


・南洋式の投げナイフ

『T&T』の武器、アフリカ投げナイフ。
その特異なデザインと同ルールブックの巻末に収録された「武器索引」での印象的な紹介文で当時のプレイヤーに強い印象を残した。
『四方に刃を伸ばした、信じられないほど見た目の邪悪な武器で、斧のように上手で投げるのではなく、水平に投げます。何本もの尖った刃のどれが当たっても威力は同じように考えます』


・「ここが収穫祭の開かれる街だ」
つまり古いコンピューターRPGの「ここは〇〇の村だよ」と勇者様にアナウンスする村人役にゴブリンスレイヤーが配置されているということである。
『イヤーワン』では同じ二人が逆の立場で同じ会話をしている。


・夢見る収穫祭
(保留)


・裏取りもしないで依頼を受けるなんて失敗はしないだろう!

 TRPGでまれによく見られる光景。依頼人の裏切りに備えるひと手間は重要。


・刺鉄球を「こんにちは、死ね!(グーテンターク)」と

モーニングスターとして知られる持ち手の先に棘鉄球のついた打撃武器のバリエーションの一つに「グーテンターク」と呼ばれるものがある。


・七つの威力

ゲームブック『ソーサリー』第三巻『七匹の大蛇』(旧題同じ)


・罠はハマって踏み潰すもの

『ソード・ワールドRPGリプレイ アンマント財宝編』に登場するドワーフの冒険者ミンクスの発言「罠ははまって踏み潰す」。ミンクス理論には他に「案ずるより戦うが易し」などがある。


・「これは短剣という扱いだからな」

アフリカ投げナイフは『T&T』では「その他の飛び道具(かわった武器)」にカテゴライズされている。


第4巻

・馬小屋、簡易寝台、エコノミー、スイート

 コンピューターゲーム『Wizardry』の冒険者の宿(The Adventurers' Inn)にある客室のランク。馬小屋は無料で宿泊できるがヒットポイントの回復ができない。


・一本の剣では五匹と切れん

『七人の侍』。野武士との最終決戦を前に抜き身の刀を複数用意する菊千代のセリフ「一本の刀じゃ五人と斬れん!」


・怪物辞典(モンスターマニュアル)

『D&D』の追加データ集『モンスター・マニュアル』に由来。1977年以来版を重ねているが、現行の第五版でもこのタイトルを踏襲している。


・こんな危ない、水着みたいなの

『ドラゴンクエスト』シリーズに登場する防具……防具?「あぶないみずぎ」。


・卓上遊戯(テーブルゲーム)

ボードゲームおよびカードゲームなどの総称であるが、この場合はテーブルトークRPG、あるいはその前身となったミニチュア・ウォーゲームにあたる。


・悪魔に魅せられし魔宮の滅亡するお話
・ざっと見て取って、六十階
・「悪魔の塔」と暫定的に名づけられた

鈴木直人の手によるゲームブック『ドルアーガの塔』三部作、『悪魔に魅せられし者』『魔宮の勇者たち』『魔界の滅亡』に由来する。各巻20階ずつの3部作で全60階のダンジョンを探索する。


・「迷宮に挑む一人の君主(ロード)であった時の方が、よほど楽だったように思う」
 「あら、追剥(ブッシュワッカー)にこてんぱんにされて逃げていた方が、ご立派になって」
 「粘液にばかり襲われてひどい目を見ていた一党もなかったかな?」

いずれもウィザードリィの低レベル冒険者が迷宮一階でしばしば遭遇する苦難。


・只人(ヒューム)戦士男、只人戦士男、只人戦士男という、見るものが見れば苦笑せざるを得ない一党

HFO(Human Fighter Otoko)と呼ばれるテーブルトークRPG用語。種族的な特徴に乏しい「人間」と、技能的な特徴の少ない「戦士」と、画面的な華がないとされがちな「男」の組み合わせ。地味と揶揄されがちだが熱心なファンも多い。


・「無粋な蛮人(バーバリアン)めが……!」
 「『偉大な(グレート)』が抜けてるぞ……!」

 ロバート・E・ハワードの小説『英雄コナン(蛮人コナン、キンメリアのコナン)』シリーズとその映画化タイトル『コナン・ザ・グレート(原題: Conan the Barbarian)』に由来するやり取り。


・運試しだ

 ゲームブック『ファイティング・ファンタジー』シリーズで様々な局面で使用される判定システム「運試し」に由来。


・Ωの旗指物

ミニチュアゲーム『ウォーハンマー40,000』の看板キャラクター、スペースマリーン・ウルトラマリーン戦団の「U(逆さのΩに見える)」のエンブレムであろうか?


・生まれながらの君主(ロード)かニンジャ
(中略)
 彼女はあっさり消え失せた

『ウィザードリィ』で低確率でしか誕生しない超高パラメーターキャラクターが些細な操作ミスで保存前に失われた悲しみを歌ったもの。まれによく起こる。とても悲しい。


・往って帰って来たお話

『ゆきて帰りし物語』。


・一巻で丘を越え、二巻で都市の地下、三巻で七本の怪物、四巻休みで五巻は山の砦。

 ゲームブック『ソーサリー』四部作の各巻の冒険についての話。


〇第五巻

・おお冒険者よ。
 死んでしまうとは情けない。

 『ドラゴンクエスト2』キャラクター死亡後、リスタートする際のメッセージ「おお ◯◯◯◯!しんでしまうとは なさけない…。」。また、そのキャラクター名は最大四文字であった。


・平気、へっちゃら

 『ワイルドアームズ』シリーズや『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズで頻出する言い回し。

・正規の呪文を唱えぬ限り、触れたものの記憶を消してしまう扉

ゲームブック『ソーサリー』第四巻『王たちの冠』に登場する四枚のスローベンドアの一つ。
また、この前段で語られたトラップドアについては候補が多く特定できなかった。


・小鬼たちの冠

ゲームブック『ソーサリー』第四巻『諸王の冠』(旧題:『王たちの冠』)


・蟻を固めたような肉団子

ゲームブック『ソーサリー』第四巻『王たちの冠』に登場する「アリ(Ant)のミートボール」。新訳版『諸王の冠』では「象団子」と翻訳されている。その効能についてここでは割愛するが、料理人はホブゴブリンである。


・これでも、くらえ!

攻撃呪文を投射した直後の発言なので、T&Tのもっとも有名な攻撃呪文≪これでもくらえ!≫を意識しているとみていいだろう。


・ゼロより一は多い。

 ソードワールドリプレイ・バブリーズ編第8話「亡者の村に潜む闇」に登場したファラリスの暗黒司祭の発言「0より1は必ず多い」。


・野郎ぶっ殺してやる

映画『コマンドー』で主人公メイトリクスに挑発された敵役ベネットの叫び。


・なんて冷静で的確な判断なんだ

『キン肉マン キン肉星王位争奪編』で、子供を人質に取った強盗に対して冷静かつ的確な判断で対応するキン肉マンソルジャーに感服した超人たちの言葉。あなたたちはいま、冷静さと的確な判断力を失っています。

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2019/11/03

今日の読了本『ゴブリンスレイヤー』

・蝸牛くも 『ゴブリンスレイヤー』

 ぼくがその価値観を信頼するオッサn……古強者たちが好意的に話題にしていたので気になっていた『ゴブリンスレイヤー』。先日ようやく機会があって触れてみたのだけれどなるほど面白い。
 コミカライズ版を既刊分まで読んだので原作小説にも手をつけたのですが、一巻の収録エピソードが思ってた以上に多くて驚きました。口絵であの3人が既に登場してたから、彼らとの最初の冒険まで収録なのかなぁくらいに思ってたらコミカライズ3巻の「防衛戦」までだったのね。電子書籍版で読んでると残りページからの推測ができないからなぁ。

 いや、冒険者物語の第一巻最終エピソードとしてはこれ以外にあるか!という素晴らしいエピソードなんだけども。

「この日初めて、多くの冒険者たちが、ゴブリン退治という有り触れた依頼に殺到した」

実に……いい。

 

 

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眉村卓さん死去

https://news.livedoor.com/article/detail/17327441/

 おお、なんということ。合掌。
 『なぞの転校生』や『ねらわれた学園』ジュブナイル作品も好きでしたが、『司政官』のシリーズが特に好きでした。

 

 

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2019/08/14

今日の読了本『壊れやすいもの』

<B>・ニール・ゲイマン『壊れやすいもの』</B>

 コミック『サンドマン』『Marvel 1602』やドラマ『アメリカン・ゴッズ』『グッドオーメンズ』の原作者としても知られる作者の切れ味鋭く“底意地の悪い”作品群が31編も放り込まれた読み応えのある一冊。
 ベイカー街の探偵とその相棒が怪異に満ちた事件に挑む『翠色の習作』、美食家たちの至福のひと時を描いた『サンバード』、映画『マトリックス』みたいだと思ったらホントに公式サイトの掲載用だった『ゴリアテ』。青春小説であり〇〇でもある『パーティで女の子に話しかけるには』。他にも(字数
……『翠色の習作』はさ、『サンドマン』を読んでショックを受けた直後に2chのスレで「最近出たクトゥルフとホームズのクロスオーバーアンソロジーにゲイマンの短編も掲載されてたよ/AmazonのURL」というカキコを読んで即購入したらコミック原作ではなく普通に小説だった悲しい記憶がある。俺が悪い。
 まあ、辞書片手に一生懸命翻訳して話の筋は追えたけど、それだけじゃ駄目なんだよ!あの美麗な文章!
というわけで、15年越しくらいで本懐を遂げられたのだ。……うん、今年文庫化された、その10年前に出てた単行本版に収録されてたっていうのは文庫版発売のアナウンスを読んで初めて知ったんだ(涙

 

 

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2019/07/02

今日の読了本『伊藤典夫翻訳SF傑作選 最初の接触』

・マレイ・ラインスター他『伊藤典夫翻訳SF傑作選 最初の接触』

 最初、ファーストコンタクトテーマの短編集だと思ってた。 何れ劣らぬ名作揃いですが、帯のアオリ文句のような「SF基礎力養成講座」「SF入門書の決定版」というにはちょっとクセが強くないでしょうかね?主にジョン・ウィンダム『生存者』。特にジョン・ウィンダム『生存者』。 粒よりの素晴らしい一冊ですが、特にお気に入りなのは異生物異文化コミュニケーションを描いたジェイムズ・ホワイトの『宇宙病院』と遥かなる旅人たちの物語デーモン・ナイトの『楽園への切符』。

 

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2019/04/13

移動都市/モータルエンジン

 いや、良かったな!崩壊した遠未来の地球で展開されるポストアポカリプス・スチームパンク!圧倒的ヴィジュアル力!荒野を疾走する巨大都市をはじめとするガジェットのデザインが最高でした。

 ストーリーも古き良きSF冒険小説の味わいで素晴らしかった。おれ30年くらい前の小学生の頃に図書室で原作小説を読んだよ絶対!あかね書房だっけ岩崎書店だっけ?(原作は2001年発表で日本語版は東京創元社から発売)

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2019/03/11

今日の読了本『忘却城』

・鈴森琴『忘却城』
 これは大変良質のファンタジー。濃密な架空世界を楽しめた。
 古代中国風の世界、死者を黄泉がえらせる術で栄える国で、強大な権力を持つ死霊術師の長に託された謎めいた使命をめぐる群像劇。古典奇譚のようでありゴシックホラーのようであり。情報量は多いけど読み辛くはない。
入り組んだ物語なので若干構成がぎこちないかなと思えるところもあるが、デビュー作でこれなら十分許容範囲。
この世界この登場人物たちの他の物語も読んでみたいし、この作者が新しい世界を作るならどんな世界になるのかも見てみたい。次の本が楽しみな作者です。
 他作品で例えるのはどうかと自分でも思うが、世界独自の生活スタイルの情報が強くて全体像がなかなか見えなかったり、巻末に用語集が掲載されてたりするあたりの読み口がアン・レッキーの『叛逆航路』みたいだと思った。内容は全然似てない。

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2019/01/01

今日の読了本『バケツ一杯の空気』

 さて、年越しだ。今年のラス読書にして新年初読書はこれでいこう。
 では皆さん良いお年を

・フリッツ・ライバー『バケツ一杯の空気』
 優しいポストアポカリプスな表題作のほか、ふわふわのパンが空を飛んだり、一通の手紙が社会に大ダメージを与えたりする短編集。いずれもライバーらしい一筋縄ではいかない作品ぞろい。面白いけど、他社から再販がかからなかったのもよくわかる怪作ども。

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2018/10/14

今日の読了本『魔術師ペンリック』

・ビジョルド『魔術師ペンリック』

 偶々道端で出会った老女の最後を看取ったばっかりに「魔」と呼ばれれる存在に取り憑かれ「魔術師」になってしまった若者が四苦八苦しながら様々な事件に挑んでいくんだけど、主人公たちのキャラクターのおかげでわりとライトに楽しめる560ページ。
 本編読んだ後で表紙を見返したらあまりにイメージ通りすぎて感動した。
 続刊が楽しみだし、同じ世界を描いた「五神教」シリーズも良さそうだ。

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