2019/08/14

今日の読了本『壊れやすいもの』

<B>・ニール・ゲイマン『壊れやすいもの』</B>

 コミック『サンドマン』『Marvel 1602』やドラマ『アメリカン・ゴッズ』『グッドオーメンズ』の原作者としても知られる作者の切れ味鋭く“底意地の悪い”作品群が31編も放り込まれた読み応えのある一冊。
 ベイカー街の探偵とその相棒が怪異に満ちた事件に挑む『翠色の習作』、美食家たちの至福のひと時を描いた『サンバード』、映画『マトリックス』みたいだと思ったらホントに公式サイトの掲載用だった『ゴリアテ』。青春小説であり〇〇でもある『パーティで女の子に話しかけるには』。他にも(字数
……『翠色の習作』はさ、『サンドマン』を読んでショックを受けた直後に2chのスレで「最近出たクトゥルフとホームズのクロスオーバーアンソロジーにゲイマンの短編も掲載されてたよ/AmazonのURL」というカキコを読んで即購入したらコミック原作ではなく普通に小説だった悲しい記憶がある。俺が悪い。
 まあ、辞書片手に一生懸命翻訳して話の筋は追えたけど、それだけじゃ駄目なんだよ!あの美麗な文章!
というわけで、15年越しくらいで本懐を遂げられたのだ。……うん、今年文庫化された、その10年前に出てた単行本版に収録されてたっていうのは文庫版発売のアナウンスを読んで初めて知ったんだ(涙

 

 

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2019/07/02

今日の読了本『伊藤典夫翻訳SF傑作選 最初の接触』

・マレイ・ラインスター他『伊藤典夫翻訳SF傑作選 最初の接触』

 最初、ファーストコンタクトテーマの短編集だと思ってた。 何れ劣らぬ名作揃いですが、帯のアオリ文句のような「SF基礎力養成講座」「SF入門書の決定版」というにはちょっとクセが強くないでしょうかね?主にジョン・ウィンダム『生存者』。特にジョン・ウィンダム『生存者』。 粒よりの素晴らしい一冊ですが、特にお気に入りなのは異生物異文化コミュニケーションを描いたジェイムズ・ホワイトの『宇宙病院』と遥かなる旅人たちの物語デーモン・ナイトの『楽園への切符』。

 

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2019/04/13

移動都市/モータルエンジン

 いや、良かったな!崩壊した遠未来の地球で展開されるポストアポカリプス・スチームパンク!圧倒的ヴィジュアル力!荒野を疾走する巨大都市をはじめとするガジェットのデザインが最高でした。

 ストーリーも古き良きSF冒険小説の味わいで素晴らしかった。おれ30年くらい前の小学生の頃に図書室で原作小説を読んだよ絶対!あかね書房だっけ岩崎書店だっけ?(原作は2001年発表で日本語版は東京創元社から発売)

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2019/03/11

今日の読了本『忘却城』

・鈴森琴『忘却城』
 これは大変良質のファンタジー。濃密な架空世界を楽しめた。
 古代中国風の世界、死者を黄泉がえらせる術で栄える国で、強大な権力を持つ死霊術師の長に託された謎めいた使命をめぐる群像劇。古典奇譚のようでありゴシックホラーのようであり。情報量は多いけど読み辛くはない。
入り組んだ物語なので若干構成がぎこちないかなと思えるところもあるが、デビュー作でこれなら十分許容範囲。
この世界この登場人物たちの他の物語も読んでみたいし、この作者が新しい世界を作るならどんな世界になるのかも見てみたい。次の本が楽しみな作者です。
 他作品で例えるのはどうかと自分でも思うが、世界独自の生活スタイルの情報が強くて全体像がなかなか見えなかったり、巻末に用語集が掲載されてたりするあたりの読み口がアン・レッキーの『叛逆航路』みたいだと思った。内容は全然似てない。

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2019/01/01

今日の読了本『バケツ一杯の空気』

 さて、年越しだ。今年のラス読書にして新年初読書はこれでいこう。
 では皆さん良いお年を

・フリッツ・ライバー『バケツ一杯の空気』
 優しいポストアポカリプスな表題作のほか、ふわふわのパンが空を飛んだり、一通の手紙が社会に大ダメージを与えたりする短編集。いずれもライバーらしい一筋縄ではいかない作品ぞろい。面白いけど、他社から再販がかからなかったのもよくわかる怪作ども。

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2018/10/14

今日の読了本『魔術師ペンリック』

・ビジョルド『魔術師ペンリック』

 偶々道端で出会った老女の最後を看取ったばっかりに「魔」と呼ばれれる存在に取り憑かれ「魔術師」になってしまった若者が四苦八苦しながら様々な事件に挑んでいくんだけど、主人公たちのキャラクターのおかげでわりとライトに楽しめる560ページ。
 本編読んだ後で表紙を見返したらあまりにイメージ通りすぎて感動した。
 続刊が楽しみだし、同じ世界を描いた「五神教」シリーズも良さそうだ。

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2018/09/25

今日の読了本『女王陛下の航宙艦2』

・クリストファー・ナトール『女王陛下の航宙艦2: ネルソン作戦発令』
強大な戦力を持つ敵異星人の攻撃に唯一対抗できる宇宙戦闘艦。老練な艦長と彼を支える若き士官。戦闘の主力は宇宙戦闘機。等々、一作目の時からイギリス版宇宙戦艦ヤマトみあると思っていたが……そうきたか!一作目同様に、目新しいガジェットや斬新なシナリオプロットはないけれどキャラクターたちの絡みで読める、読む連続テレビドラマシーズン2。

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2018/06/29

ハーラン・エリスン死去

http://www.startrek.com/article/remembering-harlan-ellison-1934-2018

 SF作家のハーラン・エリスンが亡くなられたそうです。R.I.P.
 ドラマでは『シービュー号』が小説では『われらかくシャルル マーニュを悩ませり』が好きでした。

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2018/05/20

今日の読了本『彷徨える艦隊ジェネシス 先駆者たち』

・ジャック・キャンベル『彷徨える艦隊ジェネシス 先駆者たち』

 『彷徨える艦隊』の数世紀前、まだ星系同盟(アライアンス)も惑星連合(シンディック)も存在しなかった宇宙開拓時代。星々を率いるべき地球は力を失い、世界に力の論理がはびころうとしている時代。それでも世界を良くしようという人たちの伸ばした手が繋がっていく物語。今回も面白かった。
 雑にいうと、それぞれの理由ではぐれ者になったけれどならず者には決してなりたくない人々による水滸伝という印象。
あと、主人公の一人ロブ・ギアリー大尉のグレイ・デス的戦闘術にちょっとニヤリ。
 ドラマの視点がほぼジョン・ギアリーに集中していてマクロな戦闘がメインになる『彷徨える艦隊』本編とはまるで違うノリなんだけど、あの世界の未来に繋がる色々が感じられて嬉しい。

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2018/04/30

今日の読了本『アルテミス』下巻

・アンディ・ウィアー『アルテミス』下巻

 タフな密輸業者ガールと仲間たちが月面都市の平和のために不可能犯罪に挑む!あと、事あるごとに溶接するよ!
 いやもう、すげぇ面白かったです。科学的・技術的解説の情報量は多いんだけど、あの軽快なウィアー節でテンポよくまとめられてサクサク読み進んでいっちゃう。

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